平成22年度大学教育・学生支援推進事業 大学教育推進プログラム
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大阪府立大学では、平成19年に文部科学省の特色GPに「大学初年次数学教育の再構築」が採用され、初年次学生の中でも特に理工系の学生に対する数学教育に対して様々な試みを行い、学内外から高い評価を得てきました。
今回提案しているプログラムは、これまでの成果を生かして、全学の学生を対象にしたカリキュラムに発展させて展開するもので、学士課程教育の基礎となる、論理的思考力や、情報分析能力などについて数学教育を通して育てようとするものです。
大阪府立大学では、平成24年から、従来の7学部を4学域に再編成する事にしておりますが、この時期に合わせて見直される学士課程教育カリキュラムの中に数学教育を明確に位置付け、理系の学生だけでなく文系の学問を学ぶ学生にも、数学力を育成することを基本としています。
また、学士課程における教育の質を保証し、単位の実質化を図るために、これまでの経験を活かして学習支援の質問受付室やWeb学習システムなどを充実することで達成できると期待しています。さらに、大学全体で定められた学修の成果目標や数学教育の達成度などを学生自ら把握して学ぶことが出来るようにするため、ラーニング・ポートフォリオを使うことや、ラーニング・コモンズなどの整備とも連動させて、数学力の質保証の成果を上げるものと考えています。
数学教育におけるこのような試みは、学士課程教育の充実を図る上でモデルになり得るものであり、この度の大学改革の中で大きな役割を果たすと考えています。
このプログラムの実現を通して、学生だけでなく教職員も共に成長することができると期待しています。
大阪府立大学 学長・理事長 奥野武俊
