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平成22年度大学教育・学生支援推進事業 大学教育推進プログラム

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大学教育推進プログラム 「学士課程おける数学力 育成」
キックオフシンポジウム開催報告

平成22年度大学教育・学生支援推進事業大学教育推進プログラム に「学士課程における数学力育成」 が採択され、平成24年度までの取り組みにおいて、 学士課程教育を通した「数学力」の育成を目標とした取組を 組織的に展開していく予定です。 平成23年度からの本格的な取り組みを前に キックオフ・シンポジウムを開催しました。

プログラム概要と発表資料

プログラム概要

日時

平成23年3月14日14:00〜17:00

場所

大阪府立大学 中百舌鳥キャンパス B3棟 119教室

内容

「学士課程教育における数学力」の育成を全学的に推進し、 質保証にまで結びつけようという本GPの内容を広く学内外に 周知するとともに、外部評価委員の諸先生にこのGPに対する 期待、要望を発表していただき、今後の取組の改善に結びつける。

講師(所属)

大阪府立大学 総合教育研究機構 数学グループ代表

[外部評価委員]

・浪川 幸彦氏(椙山女学園大学 教授)

・小笠原 正明氏(筑波大学 特任教授)

・大久保 敦氏(大阪市立大学 准教授)

・楠見 孝氏(京都大学 教授)

対象者

学内・外

講演概要

高橋講演
本プログラムの概要の説明(スライド資料1参照)

川添講演
22年度に実施した取組の説明(スライド資料2参照)

外部評価委員のコメントの要旨

小笠原正明氏
本取組の基盤となる特色GP「大学初年次数学教育の再構築」の取組が専門基礎教育として組織性、計画性、継続性において優れているものであった。Science for all を掲げて筑波大学で取り組んできたが、この取組自体は、Math for all を目指すというこれまで我が国の高等教育では行われてこなかった、しかし、当然考えないといけないものであって、我が国の高等教育にとって価値のある取組である。

浪川幸彦氏
 特色GP「大学初年次数学教育の再構築」は、数学会としても問題を認識していた初年次の数学教育に関する取組であり、問題点とその対応方法もはっきりとしていた。もちろん、これ自体がやろうと思ってもできるものではなく、その取組は素晴らしいものであるが、今回は、文系も含めて全学での数学力育成ということで、ずっとチャレンジングな取組である。したがって、数学力とは何かを掘り下げること、全学に展開していくことも焦らずに時間をかけて進めていくべきである。

楠見孝氏
教育心理学,学習科学の視点から、数学力育成についての考察をされた。本プログラムの申請書において数学力として定義されている能力をブレークダウンされて、その上での課題を述べられた。数学力の獲得のについての評価指標についても、より縦断的で長期的な調査(卒後まで見据えて)を提案され、参考になるものであった。

大久保敦氏
高大接続の観点から、このプロジェクトの意味を考えるものであった。一般論としての入試の機能不全から始まり、このプロジェクトが高大接続の今日的な課題に対応するものであるという評価をいただいた。「初年次教育での数学への動機付け」「興味、関心、意欲などの情意面の育成」などの情意面での評価が重要であるとの提言をいただいた。

講演の様子

(2011年4月8日)

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