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新任教員紹介

総合教育研究機構では、平成20年度、4名の新任教員を迎えました。4名の方々に着任から半年たった感想も含めて自己紹介をしていただきます。

岩井千春(英語)

今年の四月から総合教育研究機構の英語教員をしています。私は、企業経験があり、英語教育をはじめ、企業内での人材育成に関わって来ました。そのような経験をふまえ、大学教育においても、「仕事で英語が使える」実践的な英語教育を目指しています。研究分野としては、ESP (English for Specific Purposes = 専門分野別の英語) 教育であり、その関連分野として、ニーズ分析、e-Learning、動機づけの研究、学習に対する社会文化的な要因の影響についても興味があります。目下は、本年度より科学研究費補助金を得て、観光学分野の英語教育についてニーズ分析を行っており、今後はそれに基づいたe-Learning教材の開発と教育の実践に取り組む予定です。大阪府立大学の学生さん達は勉強熱心な人が多い為、私もそれに応える授業をしたいと努力しています。そして、学生さん達の将来に役立つ英語教育は何か、更なる研究と精進を重ねるつもりです。

月岡 透(数学)

Tsukioka平成20年4月より大阪府立大学総合教育研究機構に勤務している月岡と申します。今年度入学された学生のみなさんと同様、期待と不安に胸ふくらませて、B3棟の新しい建物にやってまいりました。専攻は数学で、「代数幾何学」という分野を研究しております。大まかに言うと、代数方程式で定義された図形(たとえば空間の中の球面など)を調べています。専門用語を使って述べると「代数多様体」が研究対象です。さらに詳しくいうと、その中でも特に「ファノ多様体」と呼ばれる図形について考察しています。大学の初年次の数学には出てきませんが、あえていうと線形代数に出てくる2次形式の理論が少し関係しています。今年度担当している授業は数学Iと微積分学I、IIです。他大学ですでに何度か教壇に立ったことはありますが、教育経験はまだまだ浅く、学生のみなさんが数学を理解し、それぞれの専門分野で十分活用できるようにするにはどうしたらいいのか、試行錯誤しているところであります。幸い府大生のみなさんは真面目に勉強しているようなので、教える側としても心強く励みになります。今後とも大阪府立大学の教育と研究の充実に大変微力ながら貢献できるよう努力してまいりますので、学生のみなさん及び大学関係者の方々にはご支援のほどよろしくお願いいたします。

真嶋由貴恵(情報)

【自己紹介】真嶋先生
平成20年4月1日付けで,看護学部から総合教育研究機構に着任しました.もともと看護職です.保健師,看護師として働いておりましたが,職場にコンピュータが導入されるようになって,「コンピュータって看護に役に立つのでは??」と思ったのがきっかけで,情報科学の道を志しました.ということで,研究領域は看護情報学ですが,大学で情報科学を勉強しているうちに,「看護」から離れている自分に気がつき,看護について継続して学習できる教育システムの開発研究を始めました.今は,看護だけでなく,広くeラーニングなどの教育システムについての研究もしています.平成17年度から19年度までの3年間,看護学部の現代的教育ニーズ取組支援プログラム「看護実践能力の獲得を支援するe-Learning ‐臨地実習用ユビキタス・オン・デマンド学習支援環境の構築‐」の取組推進責任者としてプロジェクトを実践してきました.この実践が評価され,第4回日本e-Learning大賞・厚生労働大臣賞を受賞することができました.
また,看護の知を多くの人に知ってもらいたく「看護の魅せる化」プロジェクトを立ち上げ,看護の暗黙知をどのように伝承していくか,といったことについても興味を持って取組んでいます.「看護」って,看護師さんしかできないわけではありません.皆さんも,家族が病気になったら一生懸命看病するでしょう?「看護」は決して特別なことではないと思っています.
 
【機構での担当授業】
コンピュータとネットワーク(2年次後期科目:経済学部と人間社会学部対象)
※ 平成21年度から新しい科目を担当します.
学生さんだけでなく,教員自身も「わくわく」できる授業を目指しています.学生の皆さんの興味や関心を高められるような授業ができるように,工夫していきたいと思っています.

【機構に来て半年過ごした感想】
看護学部の文化とは異なる文化に最初は戸惑いましたが,今は随分慣れてきました.機構には多くのユニークな先生方がいらっしゃるということで,お話できることをとても楽しみにしています(まだ何分の一の先生方としかお話できておりません).お会いしたときには,気軽にお声をかけてくださると嬉しいです.私のほうからも唐突に話しかけることがあるかと思いますが,その際には少しだけお時間をくださいますようお願いいたします.

山内卓也(数学)

Yamauchiこの大学に今年度の4月に着任して、はや半年たちました。担当している科目は主に工学部の微積分学、線形数学です。なれない場所で最初は戸惑うこともあり、授業では緊張の連続でした。今では、少し慣れてきた部分もありますが、まだまだ勉強させていただくことが沢山あります。私が特に好きな時間は演習の時間です。可能な限り学生に能動的に考えて解いてもらえるような問題を作ろうと心がけています。あまり、誘導はせずじっくり悩んでもらいます。1時間悩み続ける学生も中にはいますが、個性を消さないようにアドバイスができるよう心掛けています。

大学時代は広島大学体育会ソフトテニス部でテニス漬けの日々を過ごし、スポーツが大好きで、授業後、ラケットを持っている学生、(野外活動で)日焼けした学生やとにかく何か活動している学生をみるとついつい声を掛けてしまいます。

機構所属の数学のスタッフに関して感じた(驚いた)ことは、常に率先して誰かが能動的に動いているということです。これはかなりのプレッシャーになります。あと、Mac を使っている人(=個性派?)が多いです。以上話が収束しませんが、今後ともよろしくお願いします。