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組織概要

教員一覧

顧 春芳 / 教授

担当科目名 中国語基礎1(水3)、中国語会話1(水3)、
中国語読解・表現1(月3)、中国語読解・表現2(水3)
所属科目グループ 外国語(初修外国語)
個人ホームページURL http://wwwlcenter.cias.osakafu-u.ac.jp/staff/gu/gcf_index.html
連絡先 連絡先(学内のみ)
研究分野 中国小説(明清小説)
学位 文化学修士
主な論文・著書
  1. 「『春江花史』初探」(『大阪府立大学紀要』第51巻、2003)
  2. 「論『青楼夢』与『海上塵天影』中的仙境描写」(『言語と文化』創刊号2002)
  3. 「『緑野仙踪』中所表現的儒教思想」(『人文学論集』第17集、1999)
  4. 『中国歴代小説辞典』共著(雲南人民出版社、1993)
  5. 『金瓶梅大辞典』共著(巴蜀出版社、1991)
研究概要 明清小説の研究について、最近、明清時代の神魔小説について研究している。主要な研究内容は、神魔小説と人情小説との関連の解明にある。中国の明清小説の 研究者は、主に神仙と妖怪のことを描いている小説を神魔小説と呼んでいる。明清の神魔小説は、一部は主に道教の中の諸神仙のことを描いている。
たとえば、明代の『四遊記』は八仙や、五仙霊光大帝華光と真武大帝などのことを描いている。また、『封神演義』は道教の内部闘争のことを描いている。しか し、その中の清代の『緑野仙踪』は、従来の神魔小説と異なって、庶民たちの日常生活を描写している。
これらの小説の出現は知識人と民衆たちの意識と願望の表現と考えられる。だが、明清時代には、神魔小説は人情小説とも深く関連している。これはこの時代の 知識人と民衆たちが、神仙との距離を縮めたいという意識をもっていたことと関連するだろう。当時の知識人と民衆たちは、たんなる娯楽小説には満足できず、 自分の願望と夢をかなえてくれるもっと人間らしい神仙を望んだのではないか。