特色GPシンポジウム
「大学初年次数学教育の再構築」
成果報告 および これからの展望
平成19年度に文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に
採択され, 取り組んで参りました「大学初年次数学教育の再構築」の最終年度を
締めくくるにあたり, 本取組の成果報告を行うとともに, 今後の大学数学教育の
在り方について考えてみたいと思います.
日時: 2010年3月17日(水)14:00 〜 17:00
場所: 大阪府立大学 中百舌鳥キャンパス
総合教育研究棟(B3棟) 1F 117教室
(アクセスマップ)
主催: 大阪府立大学 総合教育研究機構
対象: 大学関係者・高校関係者
定員: 200名
プログラム
- 14:00〜14:05 主催者挨拶
- 14:05〜15:20 「大学初年次数学教育の再構築」成果報告
大阪府立大学総合教育研究機構数学グループ
| 取組概説 | | 高橋 哲也 |
数学基礎学力調査 | 向内 康人 |
数学質問受付室〜5年間の歩み | 数 見哲也 |
Web数学学習システムの開発 | 吉冨 賢太郎 |
まとめと今後の課題 | 川添 充 |
- 15:20〜15:30 休憩
- 15:30〜16:30 講演「リテラシーの概念に基づいた大学教養教育
−数学教育に例を取って−」
(講演のタイトルに変更がありました)
浪川幸彦氏(椙山女学園大学・教授, 元日本数学会理事長)
- 16:30〜17:00 全体討論
浪川幸彦氏の講演概要
「リテラシー」の語は,近年OECDのPISA調査などで用いられ,一般には
知識・スキルより広い「基礎的な学力」を意味するものとされる。しかし
この概念は「新しい学力観」などとは違い,もっと明確なものである。
「数学リテラシー」の場合,PISAのそれはFreudenthalの数学教育理論を
背景に持ち,さらに「数学語の読み書き能力」をも意味する。そしてまず
持つべきリテラシー像を具体化し,そこに至るプロセスとしてカリキュラム
を構築するという方法が主に英米の科学教育カリキュラム改革の中で取り
入れられてきた。また今回の学習指導要領改訂にも理念的に強い影響を
与えている。本講演ではこうした「数学リテラシー」の考え方を紹介する
と共に,大学初年次数学教育にこのカリキュラム構築方法を応用すること
を考えてみたい。
事前登録のお願い
本シンポジウムは参加費無料ですが, 資料準備の都合上, 事前登録にできるだけご協力下さい.
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